受講生レポート❶
【3カ月で三味線できるかな?】受講生の感想文です
ご縁あって、この講座に参加させていただきました。
そして本日無事に(?) もったいないにも程がある立派な舞台での初演奏を終え、この感想を書いております。
まずは、この楽譜も読めない超絶初心者を辛抱強くお導き下さった玉の緒会 杵屋勝くに緒先生に、改めて深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、そもそも何故三味線を・・・のきっかけですが、着物を着る機会を増やしたいというヨコシマな思いからでした。特に長唄三味線は、粋で格好いい♡!! と、これまたヨコシマな思いでございました。
とは言え、和の世界の敷居の高さ、これは知らない世界への扉・・・なかなか開く勇気がありません。
そこで背中を押してくれたのが「3か月で三味線出来るかな?」の黄色のポップなチラシ。
三味線は、レンタル可能で気軽、そして気になるお稽古代もとてもリーズナブル!
そのうえ舞台でのお披露目会まで込みとは! それもたった3ヶ月で弾けるようになるかも!?
そんな素敵な機会、逃してはいけない!
年度末近くでとても忙しかったのですが、そう考えて思い切って申し込みました。
とは言え、楽譜は読めないしどの楽器にもなじみのない人生を送ってまいりましたので、色々と大変苦戦致しました。まずウン十年間まともに動かしたことのない『左手の指たち』、今までいかに使っていなかったかを実感。
特に薬指が言うことを聞かないったらない(笑)
これは、老後に有効な素晴らしい脳トレと理解し、今後の人生のためにも克服せねば! と、燃えました。
そうそう最初の授業で衝撃を受けたのが『三味線は打楽器』ということ。
そしてよい音を出すには自分の身体を駆使する必要があるということ。これは面白すぎる!!
聞けば聞くほど奥深さを感じました。この知らない世界は、とても面白くて興味津々ですが、実際の身体はそう簡単に言うことを聞くわけではありません。
講座では、先生方や先輩方が私のトンチンカンな質問にも温かく応えて下さり、丁寧にご指導くださいました。それを思い出しながら自宅での練習を重ねることで、これまで『仕事して来なかった左手の指たち』も、薄っすらと脳からの指令を受け取れるようになってきました。
あっという間に発表会前の最後の講座の日になり、グループ分けされた皆さんとの合奏練習。
なんでしょうか・・・途中まであんなに途方に暮れた「言うことを聞かない左手の指たち」が、70%ぐらいの確率で間違えないようになっておりました。
それまで皆さんが上手に弾いていらしても、ずっとずっと私は置いてきぼり状態だったのにです。
年取ってからでも、人間進歩するものだと胸が熱くなりました。(ありえないほど動かなかったのに!)
そんな風に、自分だけが知る楽しい瞬間。「え? ちょっと今良い感じの音がした気がする♡」等など。
コツコツ頑張ると「できるかも!?」と感じる素敵な気持ちをたった3ヶ月で知ることが出来ました。
まだまだ、『三味線世界の扉』から漏れる光をまぶしく薄目で見た程度の私ですが、この出会いに深謝し引き続き、そおっと扉を押し開いてみたいと思います。本当にありがとうございました。