受講生レポート❹

思い立ったが吉日と言われる通り、コロナも落ち着いてきたしそろそろ何か始めてみよう、とあちこち情報を見ていた中で、偶然できるかなの講座案内目にした際に、これに参加してみよう、と即決・申し込みを行いました。三味線をはじめ和楽器自体にこれまで触れたことがなく、どこから始めるものなのかさっぱり検討もつかない、といった状態だったため、3ヶ月で一区切りというのは、ちょうど良い期間のように感じられ、実際三味線の面白さと難しさを十分に体験できる期間設定だったなと感じています。

初めてレンタルした三味線が届いたときはケースの重さと大きさに驚き、初回のお稽古では大雨の中稽古場まで三味線を持っていくのに苦労し、これは思っていたよりも大変かな、との考えが一瞬頭をよぎりました。ですが、実際初めて弦を弾いて音を出してみたとき、うまくは鳴らせないながらも、弾く感覚が新鮮で、ちゃんと弾けるようになりたい、と感じたことを覚えています。

その後も撥の持ち方、構え方、弦の押さえ方はなかなか慣れなかったため、家ではとにかく触り続けること、お稽古では先生と同じ動きを真似てみること、個々に指摘いただいた点を直すことを意識しました。その成果か、少しずつ安定して弾けるようになったきた頃にチーム分けがあり、課題曲の一つのかけ声を担当させていただくことになったのですが、今度は声を意識すると次が弾けなくなったり、お囃子と合わせるとタイミングがうまく測れず声が小さくなったりと中々うまく行かず、本番が少々心配になりました。最終的にはうまく開き直れたからか、かけ声を含めてなんとか本番で弾き切ることができ、心底ほっとしています。

3ヶ月経った時点でも、座り方が椅子から正座になると途端にできていたことができなくなったり、視線の保持、調弦等、まだまだ課題がありますが、本番もひとまず無事に弾き切ることができたという点では、当初の目標はまずまず達成できたと思っています。一方で、三味線に触ることがこの期間で習慣化し、練習をすると気分も頭もスッキリすることに気がついた今、これで終わってしまうのはもったいない、ということで、「もう一歩先ができるかな」に挑戦してみる所存です。

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